インデントとは
これまでVBAの基本について学び、コードも少しずつ理解し、書けるようになってきましたね。
しかしプログラムは大きなものを作ろうとするとコードの量がどんどんと増え、見難くなってきてしまいます。
それにより小さなミスが出てしまい、せっかく時間をかけて書いたものがダメになってしまってはもったいないですよね。
このようなことを解決してくれるのがインデントです。
インデントとは左寄せで並ぶコードを指定した範囲だけ文字下げして見やすくすることです。
文字数の多い本などを読むときも改行後や話が変わったときに段落が入っていると読みやすいように、プログラムを入力するときにもインデントを使い、プログラムの流れをわかりやすくしていきましょう!
インデントの設定
インデントを設定せずにプログラムを入力していくと、このようにコードが全て左側に寄って表示されてしまいます。このままコードが増え続けると見難くなってしまうので、インデントを設定して見やすく調整してみましょう。
設定方法はインデントを設定したい場所をクリックし、Tabキーを押すだけです。
今回はRange("A1")の左側にインデントを設定します。
Range("A1") の前にインデントを設定しました。
このように左側に空白が入ります。一度インデントを入れると「自動インデント機能」が働き、次の行からも同じ位置にインデントが設定されます。
今回は下の行には既にコードが入力されているので、上にあわせて他の行にもインデントの設定を行います。
インデントの設定により行が揃えられ、見やすくなりましたね。
Rangeを入力した4行目には自動インデント機能が働いたので、4行目からの入力になっています。
インデントの詳細設定
インデントを設定することにより細かなコードが見やすくなり、何がどこに入力されているかが解りやすくなりました。
次はインデントを更に使いこなすために自分好みの設定に変更してみましょう。
VBEを起動し、[ツール]⇒[オプション]⇒[編集]タブをクリックして、右側にある[タブ間隔]のテキストボックスに数値を入力します。初期値は4なので、インデントを設定した際には半角で空白が4つ分入力されることになります。
タブ間隔が4の状態でインデントの設定(Tab)を2回入力した場合、合計で8個の半角空白を入れることが出来ます。
インデント設定 まとめ
インデントを設定するメリットを今回理解していただけたと思います。
プログラミングでは様々なコードを入力していきます。その中で「このコードはどこからどこまで繋がっているんだろう?」とわからなくなってしまいます。
複数のコードを入力するときには、そのたびインデントの数を変えて入力していけば、プログラム全体を見たときにどこにどのようなコードが書かれているのかがよりわかりやすくなります。
インデントとは人がプログラムを見たときにわかりやすくするための目印です。
コード入力の中にインデントの設定を行わなくても、プログラムの動作に変化はありません。