Variant

Variantとは、VBAの中で変数の宣言をしなかったときに自動的に設定される変数の型です。

また変数の宣言をしなかったときと同様に型を指定しなかったときもバリアント型に設定されます。

バリアント型の特徴としては、あらゆるタイプの値を入れることができるということです。

変数の型とは変数の中に指定するものによって種類分けをして使います。変数の中に文字を入れるのであれば文字用の型、数値を入れるのであれば数値用の型を使います。

これらは専用の型なので、数値用の型に文字を入れることはできません。逆の場合も同じです。

バリアント型には上の２つのような専用という縛りがなく、どんな値でも入れることができるというのが最大のメリットです。

しかし、どんな値でも入れることができるので、その分大きなスペースをとってしまいます。このスペースとはPCのメモリーなどを言います。

数値専用や文字専用の型は、指定したものしか入らないように型の大きさを合わせているので、余分なものが少なく、メモリーの消費も少ないです。

バリアント型に限ってではないですが、変数の型も「入れ物」であると覚えておいてください。またその入れ物には種類があり、それぞれにあったものを使用しています。

しかし最近のパソコンは性能がどんどん良くなり、型の宣言を細かく設定しなくてもPCの動作に影響を与えることはなくなりました。そのためマクロを作る際に全てバリアント型で宣言してもまったく問題はないというのが現状です。

変数の型の使い方やそれぞれの型がどのようなものなのかという知識はあって困ることはありません。しかし変数の型を決めるときにどの型が適切なのかと悩んでしまう場合などは、バリアント型で指定することで簡単に解決することができますし、時間の短縮にもなります。

バリアント型はどんな値でも入れることができる大きな箱。と覚えておいてください。

＜よく使われる型一覧＞

他にも様々な型があります。

変数についても載せておきます。「変数についてはこちら」のリンクからどうぞ。